Microsoft、Windows 10 Sと「Surface Laptop」を発表

5月2日(現地時間)、Microsoftは、「Windows 10 S」と、それを搭載したラップトップ、「Surface Laptop」を発表。リアルタイムでイベントを視ていたので感想を…。

まず、Windows 10 Sは、主に教育向けOSとしての位置付けで、アプリはストアからのみインストール可能。どうも仕掛け的に従来のWin32アプリも動くが(標準アプリが入っている)、そのインストーラーが作動せず、事実上ストアからのみ=UWPアプリのみとなる。

考えようによっては、教育向けだけでなく、企業向けとしても良さそうだ(いらぬアプリを勝手にインストール出来ないという意味で)。必要な機能などをUSBへ入れ、同じ環境を簡単に構築できるのも魅力的だ。

またUWPアプリしか使わない場合、システムをいろいろなファイルで汚さないので、その分、起動も速く、妙なことにもならないメリットがある。

ただ問題は、WebブラウザがEdgeに限定(UWPアプリでフルのWebブラウザが無いため事実上)、更に検索プロバイダが固定でGoogleなどに設定できない。前者はまだしも、後者はやり過ぎと思うのだがいかがだろうか。加えて日本においては、IMEをATOKなどに変更できないデメリットもある。

Surface Laptopは、Surfaceの雰囲気をそのままラップトップにした感じだ。Core i5/4GB/128GBで$999。内容的に割高だがSurfaceシリーズはプレミアム感を醸し出したいのだろう。

OSはWindows 10 S。これだけの高性能マシンに機能限定は常識的にはありえない。10 Proへアップグレード可能(期間限定?)なので、ほとんど10 Proにするのではないだろうか。

Surface Laptopはともかくとして(学生向けで$999以上と言う点も含め)、Windows 10 Sは、Chromebook対抗のSKU。他社から$200前後の安い搭載モデルが登場するとのこと。価格的にAtom系でメモリ2GB、eMMC 32GB…という感じだろうか。

実際、Chromebookを持っているが、この構成だとすると、Chromebookの方がコストパフォーマンスが高い(正直WindowsでAtom/2GBは辛い)。せめて各社メモリ4GBならいいのだが…。